展示会の事例
EXHIBITION EXAMPLES
集客できるブースデザイン7選!
工業、DX、美容、アパレルなど各業界の事例を解説
展示会において「集客できるブース」を作るには、ふたつのポイントを意識する必要があります。
ひとつめは、「インパクト」。会場を歩き回りながら情報を素早くキャッチしている来場者は、自社の課題を解決してくれそうな製品キャッチや解説を見つけると、「気になる」「面白そう」と感じて足を止めます。ふたつめは、「導線設計」です。展示物に興味をひかれてブースに足を止めた来場者は、ブース内で必要な情報をスムーズに取得することを望んでいます。このふたつのポイントを理解して設計を行うだけで、ブースの集客力が高まり、成果につながりやすくなるでしょう。
しかし、実際にデザインする際に、「どの位置にどの大きさで掲示すればキャッチコピーが目立つのか」「どうすれば入場しやすくなるのか」といった具体的なイメージが沸かない方も多いでしょう。
そこで本記事では、実際に展示会に出展された企業のブース事例を紹介するとともに、集客に効果的なポイントを抽出し、解説します。優れた事例から学び、自社のブース設計の参考にすることで、集客効果を高めてみてはいかがでしょう。
「Interop Tokyo 2024」 NTTアドバンステクノロジ株式会社
NTTアドバンステクノロジ株式会社は、2024年6月に幕張メッセで開催された「Interop Tokyo 2024」において、 「AIと、眠れない情シスの希望」というコンセプトでブースを出展。情報システム部門の担当者が抱える課題に対し、解決につながる11のソリューションを展示しました。
ブース内は「つなげる」「診る」「考える」の3つのテーマに分けて最新テクノロジーを駆使したソリューションを展示。各ソリューションが解決する課題を、目に付く場所に簡潔なコピーで掲示することで、ターゲットが自分ゴトとして興味を持ち、思わず触ってみたくなる設計になっています。
「DX総合EXPO 2024夏」株式会社アクアスター
広告クリエイティブで企業のマーケティング課題の解決を目指す株式会社アクアスターは、2024年6月に東京ビッグサイトで開催された「DX総合EXPO 2024夏」にブースを出展。
「企業の課題はエンタメ化で解決!」をテーマに、マーケティング担当者の課題を「認知・興味関心・行動」の3つに分類。ブースに設置したモニターで、各課題を解決した最先端のデジタルコンテンツの事例を展示しました。
ブースには4つのモニターを配置し、「新卒採用×エンタメ化」「自治体活動×エンタメ化」「サービス紹介×エンタメ化」「イベント集客×エンタメ化」と、課題ごとにテーマ分けすることで、来場者が自社のニーズに合った事例を探しやすい設計に。通路正面に並べられたモニターと、同社が取り組む「エンタメ化DX」の魅力や楽しさが伝わるカラフルなブースデザインが目を引きます。
「JPCA Show 2024」太陽インキ製造株式会社
電子機器用化学品の開発・製造・仕入・販売を行う太陽インキ製造株式会社は、2024年6月に東京ビッグサイトで開催された電子機器トータルソリューション展「JPCA Show 2024」に出展。
出展ブースは「自動車向け製品」「パワー半導体向け製品」「高集積分野向け製品」「ディスプレイ向け製品」「その他」の5つのエリアに分け、テーマに関連する製品を展示しました。
ブース全体は、黒を基調にポイントでグリーンを使用。余計な装飾をしないことで、キャッチコピーと展示されているパネルの視認性が高まっています。また、通常の展示では伝わりにくい電子機器用化学品の技術を、各エリアに設置したパネルで解説。自社製品の特徴や機能、何に使われているのかなどが来場者に伝わりやすいよう工夫しています。
「FOOMA JAPAN 2024」株式会社ハイエレコン
株式会社ハイエレコンは2024年6月、東京ビッグサイトで開催された世界最大級の食品製造総合展、「FOOMA JAPAN 2024」に出展。自社の配合計量支援パッケージシステム、『smart@scale -スマートアットスケール-』を展示しました。
ブースでは通りから見える位置にデモ体験装置を設置して通りかかる人の足を止め、製品を一言で説明するキャッチコピーを大きく掲示して見込み顧客を誘引しました。また、デモ体験では、顧客が扱う原材料を想定した道具を用意し、実際に使うシーンでの利便性をイメージしやすくしています。このほか、製品の機能や訴求ポイントが多いため、情報に強弱をつけ、イラストを使って直感的に伝えようとする工夫が見られます。
「第36回 ものづくりワールド 東京」株式会社カミナシ
現場DXプラットフォームの開発・提供を行う株式会社カミナシは2024年6月、東京ビッグサイトで開催される「FOOMA JAPAN 2024」に出展。ブースでは、同社が提供する現場DXプラットフォーム『カミナシ』のデモンストレーションを行ったほか、リアルな顧客の活用事例を展示しました。
ブースには、デモンストレーションスペースと商談テーブルをコンパクトに設置。ターゲットが自分ゴト化しやすいよう、ブース背面を使って製品が解決できる課題を掲示しています。また、大きく配置したロゴマークや、ロゴカラーの水色を基調としたデザイン、顧客である企業のロゴを配置したブースデザインは、自社の認知拡大を図り、信頼性を高める狙いが感じられます。
「ビューティーワールド ジャパン2024 東京」株式会社ダイヤコーポレーション
株式会社ダイヤコーポレーションは2024年5月、東京ビッグサイトで開催された「ビューティーワールド ジャパン2024 東京」に出展。ファッションモデルのMALIA.がプロデュースしたスキンケアブランド『FLEYJA.(フレイヤ)』の展示・販売を行いました。
ブースはピンクで装飾し、ブランドの世界観を表現するとともに、MALIA.自身がモデルとなったイメージ写真を配置。思わず近くで見たくなる魅力的なアイキャッチになっています。
通路前面の雛壇にはラインナップが一覧しやすいよう、商品を高低差でディスプレイ。また、ブースデザインだけでなく新商品の先行発売やサンプリングイベントなど、来場者が立ち寄りたくなる企画も充実させ、集客効果を最大化しています。
「東京マラソンEXPO2024」アルコインターナショナル株式会社
アパレルの輸入・卸売・小売を行うアルコインターナショナル株式会社は、2024年2月「東京マラソンEXPO2024」に出展。同社が取扱うランニングギアの展示・販売を行いました。
ブースは取扱いブランドごとに展示スペースをゾーニングし、来場者の位置によって見えるブランドが異なる設計に。ブース内を回遊して各ブランドをまわりたくなる導線になっています。また、開催に合わせて発売された日本限定アイテムを展示・販売することで、話題性を創出し、ブースに誘引する狙いが見られます。
【まとめ】ブースデザインの良し悪しは、出展効果に大きく影響する!
展示会においてブースデザインは、製品やサービスの印象を変化させ、集客率に大きな影響を与える重要な要素と言えます。特に、DXシステムなどの形のない商材や、技術力が伝わりづらい部品・素材などは、ブースの設計や展示方法の工夫が不可欠です。実際に、こうした出展商品の魅力を引き出すのに苦労している担当者の方も多いのではないでしょうか?
展示会パートナーでは、製品、サービスの魅力が一目で伝わるブースのデザイン・装飾、導線作りや展示台、販促ツールの作成まで、ワンストップでお任せいただけます。ブースの設計や改善にお悩みの担当者の方は、お気軽にお問い合わせください。