展示会のポイント
EXHIBITION POINTS
バーチャル展示会
バーチャル展示会の定義とは?メリット・デメリットや出展のポイントについて知っておこう!
VIRTUAL EXHIBITION
コロナ禍でニーズが増えた「バーチャル展示会」。移動や混雑を気にせず、オンライン上で気軽に参加できることから、近年、展示会の新しい形として浸透しつつあります。
本記事では、「バーチャル展示会に興味があるけれど、実際どういうものかよくわからない」「バーチャル展示会に出展してみたいけれど、どんな手順を踏めば良いかわからない」。という展示会担当者の方に向けて、バーチャル展示会の定義やメリット・デメリット、出展時のポイントなどの基礎知識を紹介します。
POINT
1
バーチャル展示会とは?
「バーチャル展示会」には、 広義と狭義、ふたつの意味があります。広義の意味では、インターネット上で参加できる展示会全般を指し、リアルな展示会の中継や、商品を紹介するウェビナーなども広義の意味でのバーチャル展示会に当てはまります。
一方、狭義の意味では「メタバース」と呼ばれる仮想空間で開催される展示会を意味します。参加者、来場者は、アバターと呼ばれる自身のキャラクターを使って2Dや3Dで表現された展示会会場を移動でき、チャットやリアルな会話が可能です。
一般的なバーチャル展示会のイメージは前者のようなネット上の展示会全般を指しますが、近年では後者のスタイルの展示会が増えており、若い世代にはバーチャル=メタバースというイメージが浸透しつつあります。本記事では前者の大きなくくりでの「バーチャル展示会」について解説します。
POINT
2
バーチャル展示会のメリット・デメリットとは?
バーチャル展示会には、リアルな展示会では得られないメリットがある一方、出展の目的によっては結果が出しづらいというデメリットが存在します。ただ「はやっているからやる」のではなく、企業にとってどんなメリット・デメリットがあるのかを理解した上で、自社の目的に合った手法かどうかを慎重に判断しましょう。下記では、バーチャル展示会の4つのメリットと2つのデメリットについて詳しく解説します。
1バーチャル展示会のメリット
1
メリット①
リアル展示会よりもコストが低い
リアルな展示会に出展するには、出展費用を始め、ブースや販促ツールの外注費、搬入・設営費、人件費、交通・宿泊費などのコストがかかります。一方、バーチャル展示会の場合は出展費用や一部の販促ツール以外は不要になるため、大きなコスト削減につながるでしょう。
2
メリット②
外的要因の影響を受けにくい
リアルな展示会は、日時や立地、当日の天候など、さまざまな要素が集客に影響します。また、コロナ禍や大きな災害など、避けられない事情で展示会そのものが中止になるケースもあるでしょう。オンライン展示会であれば、こうした外的要因の影響をほぼ受けずに開催でき、日本のどこからでも気軽に参加してもらえます。
3
メリット③
来場者のデータが獲得できる
バーチャル展示会では、来場者のデータが正確に取得できるのも大きなメリットと言えます。社名や部署、来場した人の名前はもちろん、来場者がどんなブースに興味を持ち、どれくらいの時間滞在したのか、どんなコンテンツを閲覧したのかなどが明確に記録されるため、自社ブースの改善にも役立つでしょう。
4
メリット④
バックエンドシステムと連携できる
バーチャル展示会を扱うプラットフォームには、バックエンドシステム一体型のサービスも多く存在します。リアルな展示会では顧客情報の整理や名刺の管理に膨大なリソースが取られがちですが、バックエンドシステム一体型のプラットフォームを利用することで、出展から顧客管理、アフターフォローまで自動で完結できるのが魅力です。
2バーチャル展示会のデメリット
1
デメリット①
リアルな体験ならではの高揚感がない
バーチャル展示会は気軽に参加できる一方、オフラインのイベントならではのリアルな熱気が生まれにくいのがデメリットと言えます。出展の目的が、顧客との特別な関係性を構築することであれば、商材に見て、触れて、体験することで、生の感動や興奮を感じてもらえるオフラインの展示会がおすすめです。
2
デメリット②
見込み顧客をその場で獲得しづらい
リアルな展示会では、スタッフが声がけやノベルティの配布を行うことで、初見の来場者に向けたアピールが可能です。一方、バーチャル展示会ではアバターを使った1対1のコミュニケーションが唯一の営業手段と言えます。相手の様子や顔色を見ながら営業できるリアルイベントよりも、顧客の興味を引くのが難しくなるでしょう。
POINT
3
バーチャル展示会を出展・開催する方法
バーチャル展示会に参加するには、合同型のバーチャル展示会に出展する方法と、単独でバーチャル展示会を開催する方法の2つが考えられます。合同型のバーチャル展示会に参加する場合は、リアルな展示会と同様に主催者のルールにのっとって出展の手続きを行い、プラットフォーム上で自社のブースを運営します。プラットフォームとの契約や設定、集客は主催者側で行うため、出展のハードルが低く、他の出展企業を目当てに来場した見込み顧客を獲得しやすい点が魅力です。
一方、単独でバーチャル展示会を開催する場合は、自社でプラットフォームを選定し、主催者として契約するのが一般的です。基本的には単独での開催となるため、自社に合ったプラットフォームを選定できる点や、コンテンツの自由度が高くブランドに即した訴求ができる点がメリットと言えるでしょう。プラットフォームによってはコンテンツの企画・制作や集客をサポートするサービスも存在するため、予算に応じて委託も検討できます。
1 | 合同型のバーチャル展示会への出展 | ・主催者が契約したプラットフォーム上に出展するだけ ・他の企業目当ての集客が見込める |
---|---|---|
2 | 単独でのバーチャル展示会の開催 | ・展示会の主催者として、自社でプラットフォームを契約する ・コンテンツの作成や集客は基本的に自社で行うが、ワンストップ型のプラットフォームも存在する |
POINT
4
バーチャル展示会を成功させる3つのポイント
バーチャル展示会の出展効果を最大化するには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。
1ポイント①バーチャルならではの体験価値を追求する
バーチャル展示会では、試食や試乗などのリアルな体験が提供できない代わりに、360度動画やVRコンテンツなど、バーチャルならではの技術を活用したリアルに近い体験が可能です。また、最新技術とユニークな企画を組み合わせ、オリジナルティの高いコンテンツを作成することで、リアルな体験以上の価値を残せる可能性があります。
2ポイント②ユーザーのためのデザイン・設計を追求する
バーチャル展示会は参加ハードルが低い分、ユーザーが少しでもストレスを感じると簡単に離脱されてしまいます。離脱を抑えるには、情報のわかりやすさや視認性の高さ、会場をスムーズに回れる導線設計など、リアルの展示会と同様に、ユーザビリティーを追求したデザイン・設計が欠かせません。
3ポイント③ゴールを明確にし、導線を設置する
バーチャル展示会は出展・開催することが目的ではありません。商談や受注、問い合わせなど、自社のゴールを明確にし、ゴールにつながる導線を忘れずに用意しましょう。たとえば目的が商談獲得である場合、VR体験の最後にオンライン商談のリンクを掲載すれば、商品を体験した来場者からの問い合わせ向上につながります。
POINT
5
【まとめ】バーチャル展示会は、自社の目的に合ったコンテンツや機能が選べるのが魅力!
近年、バーチャル展示会のプラットフォームは多様化し、オンラインミーティング形式のものから、フル3DCGのメタバース形式まで、さまざまなスタイルから選べるようになりました。もはやバーチャル展示会はリアルな展示会の代替えではなく、企業の目的に応じてコンテンツや集客をカスタマイズできる新しい形のイベントと言えるかもしれません。
展示会パートナーでは、お客様の目的に合ったバーチャル展示会のプラットフォームの提供のほか、展示会のプロによるコンテンツの企画・制作、集客、運営まで、ワンストップでのサポートが可能です。コンテンツの内容や出展のサポートについて具体的に知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。